新大乗経典の訳出

新大乗経典の訳出 2007/5/22(火) 参照・引用文献・鎌田茂雄 『新中国仏教史』 大東出版社 p72p60に律の訳 他に禅観経典

懺悔の意味

懺悔の意味 2007/5/23(水) 午後 5:58 500『新視点の仏教史』から 歴史 伝教大師最澄の円頓戒 天台宗では今年度から開宗千二百年の行事が始まり、 総授戒という問題が取り上げられております。 総授戒というのは、 天台宗の檀家さん、 信徒さんに受戒をさせよ…

天台の法要

天台宗の法要 2007/5/24(木) ■ 顕密二教の法要儀礼 天台宗では仏の教えを顕教(けんぎょう)と密教(みっきょう)の二つに分類します。 顕教は、仏が衆生の性質に応じて理解しやすく説かれたもので、自らを救い、他を利することを教えるものです。 密教は、…

「大乗の起源」を考える

「大乗の起源」の問題を考える 2007/5/28(月) 大乗仏教の起源の問題は、単に仏教の歴史をどのよう見るかの問題ではなさそうだ。大乗仏教は仏説ではないという大乗非仏説に対して、大乗仏教もまた歴史的に実在した釈迦につながる仏教であることを照明するとい…

大乗仏教仏塔起源説

大乗仏教仏塔起源説 2007/5/30(水) 大乗仏教は、仏塔に集う在家仏教集団の活動の中から発生したとする説を、「大乗仏教仏塔起源説」という。平山彰博士が唱えられたもので今日なお通説的な地位を占めている。それまでは部派仏教の一つである大衆部に起源をも…

南北朝時代の仏教諸派 2

南北朝時代の仏教諸派 2007/5/31(木) 1.涅槃学派 南北朝時代から隋唐初に至る『涅槃経』研究を中心とした系統を涅槃学派という。 ◇道生 『涅槃経』研究者として先ず第一に挙げるべきは頓悟成仏説・闡提成仏説などを最初に唱えた道生である。 道生(355-434)…

南北朝時代の仏教諸派 2

南北朝時代の仏教諸派2 2007/5/31(木) 3.地論学派 世親(Vasubandhu)の『十地経論』十二巻を所依の論として研究する大乗学派を地論学派という。6世紀初頭、『十地経論』訳出を契機として成立し、7世紀初頭まで北朝において流行した。 『十地経論』は、北…

南北朝時代の仏教諸派 3

南北朝時代の仏教諸派3 2007/5/31(木) 4.摂論学派 陳文帝の天嘉四年(563)に、真諦三蔵(499-569)によって無着の『摂大乗論』三巻、および世親の『摂大乗釈論』十二巻が訳出され、この両論を中心に南地の真諦門下に形成された学派。門下に慧愷(518-568)・法…

金光明経

『金光明経』 2007/6/4(月) 『金光明経』(こんこうみょうきょう) ■ 内容 『金光明経』は、日本でも『法華経』『仁王般若経』(にんのうはんにゃきょう)とともに,護国三部経として信仰されてきた。西域諸国で四天王崇拝、中国で金光明懺法が流行し、日本で…

法華懺法2

法華懴法2 2007/6/4(月) 次 四悔 一 勧請段我弟子某 至心勧請・十方応化法界無量仏・唯願久住転法輪・含霊抱識還本浄・然後如来帰常住・勧請已礼三宝 二 随喜段我弟子某 至心随喜・諸仏菩薩諸功徳・凡夫静乱有相善・漏与無漏一切善・弟子至心皆随喜・随喜已…

仏説観普賢菩薩経1

仏説観賢菩薩行法経1 2007/6/4(月) ■ 経文 若し眼根の悪有って。業障の眼不浄ならば。但当に大乗を誦し。第一義を思念すべし。是れを眼を懺悔して。諸の不善業を尽くすと名く。 耳根は乱声を聞いて。和合の義を壊乱す。是れに由って狂心を起すこと。猶お癡な…

懺悔と回向

懺悔と回向 2007/6/5(火) 「懺悔」がよくわからない。法華三部経の結経とされている『仏説観普賢菩薩行法経』はそれほど長い経典ではないのに、懺悔という言葉がはなんと五十九回も出てくる。懺悔が重要な意義を持っていることがわかる。 インターネットはあ…

本の制作

本の制作 2007/6/22(金) しばらくぶりの投稿です。 このブログの記事を本にしてみました。そちらに集中していました。自作の本です。自分で印刷し、自分で製本します。一冊ずつの手造りです。糊付けが不安ですがけっこうきれいに仕上がります。 「パーソナル…

43-01 一通の手紙

43-01 一通の手紙 2006/1/31(火) 今回の旅は一通の手紙から始まった。7月のはじめに一通の手紙をいただいた。A4の書類が入る大きさで、しかも差出人は女性である。中をあけてみると、日経カルチャーの旅のパンフレットと手書きの案内が同封されていた。よ…

43-02 決断

43-02 決断 2006/1/31(火) 旅の日程は、8月25日の出発で七泊八日である。しかも成田空港発の旅である。岐阜市内に住んでいる私にとっては成田での前泊・後泊が必要となるので九泊九日の旅になる。仏教美術の先生同行の旅だからだろうか費用も高い。家内に相…

43-03 白酒とビール

43-03 白酒とビール 2006/1/31(火) 敦煌で白酒に遭遇した。そのような酒があるとはまったく知らなかった。未知との遭遇である。白酒は「パイチュウ」と読むらしい。無色透明だが、味はまろやか、ふくよかな香りがある。 調べてみたら次のような記述があった…

43-04 焼酎没収

43-04 焼酎没収 2006/1/31(火) 一日目は西安で国内航空への乗り換えた。ここで、手荷物検査で紙袋に入れていた焼酎がひっかかった。言葉はよくわからないが持込禁止だということのようである。焼酎は成田空港で旅の間の寝酒用に購入したものである。 中国国…

43-05 夏の甘酒

43-05 夏の甘酒 2006/1/31(火) トルファンでだったか、中華料理のメニューで甘酒が出てきた。見た目は中華風のスープであった。飲んでみて驚いた。甘酒であった。さっぱりとした甘さで冷たくて仲間の評判もよかった。発酵で自然にできた甘さなのだろう。 今…

43-06 5000km

43-06 5000km 2006/1/31(火) 今回の旅の飛行や移動の距離をもう少し正確に求める方法を探してみた。これまでの文中で用いた距離は、飛行時間を基にした概算に過ぎない。インターネットを探してみるとあった。 http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/surveycalc/bl2s…

43-07 今回の敦煌への旅

43-07 今回の敦煌への旅 2006/1/31(火) 午前 8:03 --49 旅その他 歴史 facebookでシェア twitterでつぶやく 今回の旅は、日経カルチャーの企画で、「久野美樹先生同行 敦煌莫高窟特別見学の旅8日間」という、総勢21人の団体旅行であった。7月のはじめに…

43-08 カメラと景色のスケール

43-08 カメラと景色のスケール 2006/1/31(火) 今回の旅でもカメラを持っていった。現在愛用しているカメラは、キャノンのデジタルカメラPowerShotG5である。購入したばかりであるが、一世代前の機種である。一眼レフの出る前の多機能のカメラである。G6を…

43-09 大谷光瑞

43-09 大谷光瑞 2006/2/1(水) 我家の仏間に書が架かっている。「福寿」と書いて、光瑞の署名がある。長い間、この書を気に留めることはなかった。家内は書道をかなりやっていたせいか、この書に気づいていたという。「光瑞」とは大谷光瑞のことだという。 大…

43-10 衛星写真

43-10 衛星写真 2006/2/1(水) 「古くからアジアと地中海沿岸地域を結んでいた東西交易の道、シルクロード。総延長1万数千kmに及ぶ長大なこの道は、古来、様々な民族と多様な物資が盛んに行き交う、いわば文明の交差路であり、あまたの国々の興亡の舞台ともな…

43-11 地図

43-11 地図 2006/2/1(水) 午前 3:08 --49 旅その他 歴史 facebookでシェア twitterでつぶやく 中国は広大である。シルクロードについて語ろうとするときこの広大さにとまどいを感ずる。地図の概略の理解が必要である。少し、ご協力を願うこととする。 A4の…

43-12 触地印(そくじいん)

43-12 触地印(そくじいん) 2006/2/27(月) 触地印の意味と読み方が即座にわかる人はそんなに多くないと思う。「しょくちいん」と読みたいところである。正しくは「そくじいん」と読む。岩波の仏教辞典で調べたから間違いない。仏像の印相(いんぞう 手と指…

43-13 バーミアンの緑

43-13 バーミアンの緑 2006/3/11(土) 手元に一冊の本がある。安田暎胤師の『玄奘三蔵のシルクロード ガンダーラ編』(東方出版)である。安田暎胤師は、今、奈良薬師寺の管主をされている。地元の岐阜市出身という縁もあって、何度かお話を聞かせていただく…

43-14 春霞と朧月

43-14 春霞と朧月 2006/3/26(日) 菜の花畠に入日薄れ 見渡す山の端霞深し 春風そよ吹く空を見れば 夕月かかりて匂い淡し 里わの灯影も森の色も 田中の小道を辿る人も 蛙の鳴く音も鐘の音も さながら霞める朧月夜 文部省唱歌『朧月夜』(高野辰之作詞)の歌詞…

43-15 ラピスラズリ

43-15 ラピスラズり 2006/5/6(土) 敦煌の旅からもう半年以上も経った。しかし、思わぬことから敦煌の旅を思い出すことになった。この連休に入って、東尋坊(とうじんぼう)に行ってきた。東尋坊は福井県の三国町にある名所。溶岩が柱状に固まった岩が海の中…

懺悔と回向 (ざんげ と えこう)

懺悔と回向 2007/6/5(火) 「懺悔」がよくわからない。法華三部経の結経とされている『仏説観普賢菩薩行法経』はそれほど長い経典ではないのに、懺悔という言葉がはなんと五十九回も出てくる。懺悔が重要な意義を持っていることがわかる。 インターネットはあ…

17-01 疑経と弥勒信仰

17-01 疑経と弥勒信仰 2007/4/13(金) 中国には疑経と呼ばれるお経がある。インド(もしくは中央アジア)で作られ中国語に訳されたのではなく、はじめから中国語で書かれた仏教経典をそう呼ぶ。「疑経」という言い方自体、否定的表現である。しかし、中国にお…