43-07 今回の敦煌への旅

43-07 今回の敦煌への旅

2006/1/31(火) 午前 8:03 --49 旅その他 歴史

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 今回の旅は、日経カルチャーの企画で、「久野美樹先生同行 敦煌莫高窟特別見学の旅8日間」という、総勢21人の団体旅行であった。7月のはじめに、久野先生から手紙をいただいて、家内と従業員に相談したところ、快く了解してくれて実現の運びとなった。

 聖徳太子の仏教受容の意味をより鮮明にしたい、というのが今の私のテーマである。日本の仏教のあり方が中国の仏教と大きくかかわっている。しかも、中国の仏教の受容の過程においてこれまでいわれている以上に大きな変化があったのではないか、という疑問が出てきていた。その疑問の解明のためには、ぜひ敦煌莫高窟を見たいと思っていたときであった。後先を考えず飛びついてしまった。

 日経新聞莫高窟の保存に協力をしてきており、そのため見学にあたって特別の計らいが期待できるとのこと。昼過ぎに現地に着くと、敦煌研究院の館長代理の方と丁淑芳さんとが出迎えてくれた。丁淑芳さんは日本に留学したことがあるとのこと。その日は、陳列館のレプリカの石窟を見たり、周りで写真を写した後、別のところにある、西の千仏洞の見学に行った。

 莫高窟の見学は翌日から二日間、朝9時から、夕方5時までの強行スケジュール。37窟の見学ができた。二日目の昼は研究院のレセプションルームで歓迎の昼食会、その日の夜は宿泊先のホテルでお礼の夕食会を開き、研究員の特別講義も聞くことができた。おかげで、研究員の方々にもいくつかの質問をすることができた。

 莫高窟は492窟あるといわれている。そのうち、基本の入場料だけで見学できるところと、特別料金を払って見学できるところとある。しかし、保存のため見学が禁止されているところもある。今回は希望の石窟はすべて見てください、ということで、37もの石窟を久野先生の解説とともにみることができた。昼食の後は、昼寝の時間があり、冷房の効いた部屋が用意されていた。

 メンバーの中で、研究目的の参加は私?を入れて三名、他はシルクロードも初めてという人であったが、みな熱心であった。大学のゼミの研究旅行のようで、みんなメモをとっていた。

 添乗員さんの話では、日経カルチャーでは八月の前半にも同じルートの募集をした。しかし、希望者がほとんどなくて、中止になったという。先生の同行の旅は、費用が高くてもすぐ満杯になったということである。