800仏教-00仏教雑記

25-03 葬式と仏教

25-03 葬式と仏教 今日の日本では葬式に仏教は欠かせない。お通夜と告別式、後の法事までほとんどが仏式で行われる。東アジアの仏教圏で葬式と仏教がこれだけ深く結びついたのはおそらく日本だけであろう。台湾や韓国では葬式は「道教」と結びついている。「…

関連Web

00-01 関連Webサイト 2006/3/7(火) 私の関心は飛鳥時代、聖徳太子、仏教です。ここで紹介するWEBサイトはこの関心に沿って集めたものです。それにしても広隆寺の公式サイトがないのが不思議です。 ■ 日本の博物館『奈良国立博物館』 http://www.narahaku.go.…

仏教史の再構成

00-04 「仏教史の再構成」の試みとは 2006/11/17(金) ■ はじめに 『仏教の歴史散策』のテーマは仏教の歴史の見直しの提案の試みである。インド伝来の仏教が中国で変容しつつ定着した、というのがこれまでの捉え方であろう。どうやら、「大乗仏教は中国におい…

天台から

00-05 天台へ! そして天台から! 2006/11/27(月) 午前 10:25 000 はじめに 歴史 facebookでシェア twitterでつぶやく ■ はじめに 先ほど、標題の一言メッセージを「天台へ! そして天台から!」と書き替えた。ようやく、書きたいことが見えてきた。最初の「…

三国伝来の再考

00-06 「三国伝来」の再考 2007/5/2(水) 午後 3:50 000 はじめに 歴史 facebookでシェア twitterでつぶやく 仏教の歴史において、インドの仏教をどのように位置づけるかについて見直しが必要となってきている。仏教はインドで釈迦によって始められた。しかし…

構想メモⅠ

00-07 構想メモⅠ(インド) 2007/5/4(金) 午前 5:27 000 はじめに 歴史 facebookでシェア twitterでつぶやく 「散策」という程度のつもりであったが、仏教史の見直しの提言というところまで関心がすすんでしまった。メモは、インド、中国、日本と三つに分け…

構想メモⅡ

00-08 構想メモⅡ(中国) 2007/5/8(火) ■ 中国史01.五胡十六国の時代を混乱の時代とのみ捉えるのは大きな間違いである。漢人の江南への移住により江南の稲作農業は大きくすすんだ。02.五胡十六国のうち、次の国々が重要である。03.前秦は北部の統一にほぼ成…

構想メモⅢ

00-09 構想メモⅢ(日本) 2007/5/8(火) ■ 最澄の天台宗01.中国における「天台」と最澄の「天台」の登場の意味はパラレルに考える必要がある。南都六宗の奈良時代を仏教の移入期とすれば中国での魏晋南北朝時代に匹敵する時代であるといえる。天台智顗も最澄…

00-10 構想メモⅣ

00-10 構想メモⅣ(このブログの意図) 2007/5/8(火) ■ BLOGの意図 01.インドの仏教史が中国の仏教史の展開の先取りであった、というこれまでの説に対する疑問の提起がこのブログの出発点である。02.また、インドにおいては、そもそも大乗仏教の教団が存在し…

構想メモⅣ

00-10 構想メモⅣ(このブログの意図) 2007/5/8(火) 午前 10:48 000 はじめに 歴史 facebookでシェア twitterでつぶやく ■ BLOGの意図 01.インドの仏教史が中国の仏教史の展開の先取りであった、というこれまでの説に対する疑問の提起がこのブログの出発点で…

法華懺法

法華懴法 公開しない 2007/6/4(月) 午前 7:23 500『新視点の仏教史』から 歴史 法華懴法(新漢字) 法華懴法 先 総礼伽陀我此道場如帝珠 十方三宝影現中我身影現三宝前 頭面摂足帰命礼 次 総礼三宝一心敬礼 十方一切常住仏一心敬礼 十方一切常住法一心敬礼 …

智顗

慧文 慧思 智顗 湛然 2007/5/15(火) 午前 9:23 500『新視点の仏教史』から 歴史 ■ 慧文(北斉)生没年、生地ともに不明。 龍樹の『中論』によって、一心三観の理を悟った。 ※『中論觀四諦品第二十四』(龍樹撰述・鳩摩羅什訳) 衆因縁生法 我説即是無 亦爲是…

大乗戒の果たした役割

大乗戒の果たした役割 2007/5/22(火) 最澄は、中国ででき上がった天台宗というものをただ輸入しただけではない。戒律の問題が深く関わっている。普通、われわれが接近しやすい戒律に関する仏典に『四分律』がある。『四分律』には、出家僧の比丘の守るべき戒…

新大乗経典の訳出

新大乗経典の訳出 2007/5/22(火) 参照・引用文献・鎌田茂雄 『新中国仏教史』 大東出版社 p72p60に律の訳 他に禅観経典

懺悔の意味

懺悔の意味 2007/5/23(水) 午後 5:58 500『新視点の仏教史』から 歴史 伝教大師最澄の円頓戒 天台宗では今年度から開宗千二百年の行事が始まり、 総授戒という問題が取り上げられております。 総授戒というのは、 天台宗の檀家さん、 信徒さんに受戒をさせよ…

天台の法要

天台宗の法要 2007/5/24(木) ■ 顕密二教の法要儀礼 天台宗では仏の教えを顕教(けんぎょう)と密教(みっきょう)の二つに分類します。 顕教は、仏が衆生の性質に応じて理解しやすく説かれたもので、自らを救い、他を利することを教えるものです。 密教は、…

「大乗の起源」を考える

「大乗の起源」の問題を考える 2007/5/28(月) 大乗仏教の起源の問題は、単に仏教の歴史をどのよう見るかの問題ではなさそうだ。大乗仏教は仏説ではないという大乗非仏説に対して、大乗仏教もまた歴史的に実在した釈迦につながる仏教であることを照明するとい…

大乗仏教仏塔起源説

大乗仏教仏塔起源説 2007/5/30(水) 大乗仏教は、仏塔に集う在家仏教集団の活動の中から発生したとする説を、「大乗仏教仏塔起源説」という。平山彰博士が唱えられたもので今日なお通説的な地位を占めている。それまでは部派仏教の一つである大衆部に起源をも…

南北朝時代の仏教諸派 2

南北朝時代の仏教諸派 2007/5/31(木) 1.涅槃学派 南北朝時代から隋唐初に至る『涅槃経』研究を中心とした系統を涅槃学派という。 ◇道生 『涅槃経』研究者として先ず第一に挙げるべきは頓悟成仏説・闡提成仏説などを最初に唱えた道生である。 道生(355-434)…

南北朝時代の仏教諸派 2

南北朝時代の仏教諸派2 2007/5/31(木) 3.地論学派 世親(Vasubandhu)の『十地経論』十二巻を所依の論として研究する大乗学派を地論学派という。6世紀初頭、『十地経論』訳出を契機として成立し、7世紀初頭まで北朝において流行した。 『十地経論』は、北…

南北朝時代の仏教諸派 3

南北朝時代の仏教諸派3 2007/5/31(木) 4.摂論学派 陳文帝の天嘉四年(563)に、真諦三蔵(499-569)によって無着の『摂大乗論』三巻、および世親の『摂大乗釈論』十二巻が訳出され、この両論を中心に南地の真諦門下に形成された学派。門下に慧愷(518-568)・法…

金光明経

『金光明経』 2007/6/4(月) 『金光明経』(こんこうみょうきょう) ■ 内容 『金光明経』は、日本でも『法華経』『仁王般若経』(にんのうはんにゃきょう)とともに,護国三部経として信仰されてきた。西域諸国で四天王崇拝、中国で金光明懺法が流行し、日本で…

法華懺法2

法華懴法2 2007/6/4(月) 次 四悔 一 勧請段我弟子某 至心勧請・十方応化法界無量仏・唯願久住転法輪・含霊抱識還本浄・然後如来帰常住・勧請已礼三宝 二 随喜段我弟子某 至心随喜・諸仏菩薩諸功徳・凡夫静乱有相善・漏与無漏一切善・弟子至心皆随喜・随喜已…

仏説観普賢菩薩経1

仏説観賢菩薩行法経1 2007/6/4(月) ■ 経文 若し眼根の悪有って。業障の眼不浄ならば。但当に大乗を誦し。第一義を思念すべし。是れを眼を懺悔して。諸の不善業を尽くすと名く。 耳根は乱声を聞いて。和合の義を壊乱す。是れに由って狂心を起すこと。猶お癡な…

懺悔と回向

懺悔と回向 2007/6/5(火) 「懺悔」がよくわからない。法華三部経の結経とされている『仏説観普賢菩薩行法経』はそれほど長い経典ではないのに、懺悔という言葉がはなんと五十九回も出てくる。懺悔が重要な意義を持っていることがわかる。 インターネットはあ…

本の制作

本の制作 2007/6/22(金) しばらくぶりの投稿です。 このブログの記事を本にしてみました。そちらに集中していました。自作の本です。自分で印刷し、自分で製本します。一冊ずつの手造りです。糊付けが不安ですがけっこうきれいに仕上がります。 「パーソナル…

ナイルの氾濫と暦

ナイルの氾濫と暦 2013/9/4(水) ナイル川の氾濫は上流域の熱帯雨林地帯に雨期がおとずれ大量の雨が降ることによって起こる。上流域は5000km以上のエチオピア付近である。雨期は毎年6月から8月。その水がナイル川を下って下流域で氾濫を引き起こす。エジプト…

アウンサンスーチー氏の龍谷大での講演要旨より 2013/9/26(木) 午後 5:36 000ブッダの悟りとポスト哲学 歴史 facebookでシェア twitterでつぶやく 2013年4月、ミャンマーのアウンサンスーチー氏が来日した。京都大学での講演は、女性の社会参画、男女平等が…

釈迦牟尼は美男におはす・・・』

『釈迦牟尼は美男におはす・・・』 2013/10/9(水) ■ 夏木立かな 与謝野晶子(1878~1942)に、「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」という短歌があります。鎌倉大仏は青銅で鋳造された大仏です。露座で長い間あったためにところどころに緑…

『蜘蛛の糸』異説

『蜘蛛の糸』異説 2013/10/9(水) ■ はじめに 『蜘蛛の糸』は芥川龍之介(1892 - 1927年)の短編小説です。世話になっているお寺の広間の壁にはこの物語の紙芝居の絵が飾ってありました。そのあらすじは祖母から聞かされて知っていました。しかし、長じてから…