100中国-30浄土教と禅

13-01 念仏について

「念仏」とは、梵語の漢訳語で、仏を憶念・思念するの意である。原始仏教では仏陀(釈迦)に対する追憶・帰依・礼拝などの行法の一つと考えられる。仏教徒の実践行である三念(念仏・念法・念僧)もしくは六念(三念に念戒・念施・念天を加える)の行の一つ…

13-02 成立と伝来

13-02 成立と伝来 2006/11/8(水) ■ 浄土教とは 浄土教は、阿弥陀仏の極楽浄土に往生し成仏することを説く教え。「浄土」という語は中国での認識であるが、思想的にはインドの初期大乗仏教の「仏国土」がその原型であり、多くの仏についてそれぞれの浄土が説…

14-01 中国禅宗の画期性

14-01 中国禅宗の画期性 2006/9/26(火) 中国仏教の歴史をみるとき、いくつかの留意すべき点がある。中国の仏教がインドの仏教を追いかけ、一定のタイムラグをもってインドの仏教の流れに追随してきたのではない、ことはすでに何度も述べた。インドにおける大…

14-02 普化禅師

14-02 普化禅師 2006/10/25(水) 唐の宣宗時代の大中年間(847~859年)、普化(ふけ)という傑僧がいた。盤山宝積(ばんざんほうしゃく)禅師に師事して真訣を受け、あたかも狂僧のごとくふるまい、師の寂後は北地に遊んだ。常に手には一鐸を持ち、人を見る…

14-03 中国仏教史と禅宗

14-03 中国仏教史と禅宗 2006/11/8(水) 中国の仏教史の時代区分について眺めてみる。鎌田茂雄氏は『中国仏教史』(岩波書店 昭和54年刊)で、1、伝来と受容 --- 後漢・三国の仏教2、発展と定着 --- 東晋・南北朝の仏教3、完成と盛大 --- 隋・唐…