No.15 根尾の薄墨桜

No.15 根尾の薄墨桜

2006/4/17(月) 午前 6:25 庭の管理日記 ガーデニング

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 岐阜市から少し北に入ったところの、根尾谷に薄墨桜がある。わが家の庭の薄墨桜の親で、樹齢1500年の老大木である。今年は、大雪で付近は2m近い積雪であったということである。幸い、地元の人々の献身的な世話で、大きな被害もなく、今年も花を咲かせているようである。

 毎年、見に行くようにしているが、昨日の日曜日は雨が残っていたので断念した。今朝は天気もよいが仕事もあり行くことができない。桜の季節は道路が大渋滞する。たどり着くのに、通常ならば、1時間ほどで行けるのだが、4~5時間かかることもある。私は早朝に出かけることにしている。

 現地に6時前に着く。駐車場はもうオープンしている。桜の木の前にはカメラの三脚を構えた人たちがいっぱいである。薄墨桜は、山の中腹にある。下には根尾川が流れている。その根尾川をはさんで東側にも小高い山がある。今日のように雨上がりの後の朝は、空も真っ青で、空気も澄んでいる。

 朝日は、その山越しに射し始める。少し遅い日の出である。それまで、影になっていた桜の頭頂部に日があたる。満開の桜が輝き始める。陽が昇るとともに、影は消え、やがて満開の花の全体が朝日に照らされる。その瞬間の美しさが忘れられなくて行ってみたくなる。もう少しするとその時間になる。