No.01 庭の薄墨桜

No.01 庭の薄墨桜

2006/2/24(金) 午前 11:14


 寒い寒い、と思っていたら、庭には春の兆しが表れていた。玄関先の薄墨桜の枝の蕾が膨らみ始めている。例年ならば、3月の末には開花する。薄墨桜は15年ほど前に苗を植えた。小さな苗であったが、今では幹の直径が30センチほどの大木(中木?)になっている。岐阜の北の方の根尾に樹齢1500年の淡墨桜の老木がある。我が家にあるのはその子供である。

 実生の苗で最初の開花までに10年以上かかった。その後も、咲き方が貧弱で、もの足りない。一昨年から、入念に手入れをしてやることとした。木の傍にあった、はなみずきや赤芽樫を切り倒し、アイビーも取り除いた。落ち葉をいっぱいに敷き、肥料も十分に与えた。また、夏の間は、毛虫退治の消毒を何度もしてきた。手入れが効を奏したのか、枝の花芽は例年より多いようである。

 薄墨桜は、ソメイヨシノに比べて花が少し小さく、満開になると白くなり、全体として薄墨を流したような色合いに見えはじめる。清楚で気品を漂わせる花である。岐阜市内ではソメイヨシノより、1週間程早く咲く。