No.02 柿の木の剪定

No.02 柿の木の剪定

2006/2/27(月)

 庭に柿木が三本ある。ものごころついたときから木はそこにある。家を建て替えたり、区画整理のために敷地が小さくなって、何本かがなくなってが、三本のみが残っている。それぞれ種類がことなり、富有、はぜ、ふじの三種類である。富有柿はもっともポピュラーな柿で、スーパーや果物屋さんの店頭に並んでいるものの多くがこの種類である。ふじ柿は秋に収穫してから熟すのをまって正月に食べる。富有柿よりも大きく先が少し尖っている。

 はぜ柿は、熟すと頭に十字の割れ目ができる。「はぜる」のである。私のもっとも好きな種類である。肉質も甘さも富有柿とはことなり、品のよさを感じさせる。ところが、見栄えが悪い。最もおいしくなるときには、表面には黒い汚れのようなものが広がる。そのうえ、日持ちが悪い。収穫したその日に食べないと肉質が崩れてしまう。商品として流通させるにはこれほど不向きなものはないだろう。

 その柿の木の剪定の時期である。昨年は柿の大豊作の年であった。文字通りの鈴なりであった。これほど実がついたのははじめてのことである。今回実がついた枝を「成り枝」という。翌年は成り枝には実がつかない。したがって剪定は、成り枝を整理することからはじめる。とはいっても、柿の木の剪定は今年が始めてである。

 これまでは、父がやってきた。はたしてうまくゆくのか、答えは秋になってみれば分かる。