41-11 敦煌現代石窟プロジェクト
41-11 敦煌現代石窟プロジェクト
2006/2/1(水)
敦煌の莫高窟について調べるため、検索をしていたところ、思わぬWebサイトに辿り着いた。『中外日報』のサイトである。『中外日報』は日本宗教界を中心に洋の東西を問わず、あらゆる宗教の動向を網羅してきた宗教専門新聞だそうだ。
平成17年1月8日の記事でタイトルは「石窟に広がる浄土の世界」。画僧の秋元了典氏のインタビュー記事である。詳細は文末のURLから参照していただくとして概要の部分を引用することとする。内容は「敦煌現代石窟プロジェクト」に関するものである。
砂漠の大画廊とよばれる「古代仏教美術の宝庫」中国・敦煌の莫高窟から西へ約三十三キロ。そこに新たな敦煌美術を創造し、一千年後の人々に伝えゆく壮大な計画(「敦煌現代石窟プロジェクト」)に取り組んでいる人々がいる。
敦煌の修復や研究に生涯を捧げ「敦煌の守護神」と評された故・常書鴻氏が、絵かきとして切望しながらも、ついに果たせなかったという「新しい仏教芸術の創造」。その遺志を継承し、私財をなげうって実現しようとする夫人の故・李承仙さんと子息の常嘉煌氏の懸命な姿に共鳴した日本人画僧・秋元了典氏(日本画家、聖観音宗総本山浅草寺職員)は、二〇〇八年の完成を目指して六年前から常氏とともに壁画制作に携わっている。その秋元氏に話を聞いた。
「敦煌現代石窟プロジェクト」があることを今はじめて知った。更に驚いたのは、秋元氏がこの事業に参画するきっかけである。インタビュー記事を引用する。
六年前に敦煌文書研究家である浅草寺山内日音院の京戸慈光住職(浅草寺勧学所長)から、敦煌で新しい壁画創作の壮大な計画が始まろうとしているとお聞きし、ぜひ現地に行ってみたいと思ったのがきっかけです。」
今度の旅に京戸慈光住職が参加されていたのである。莫高窟のことを研究されている方だと聞いたが、とても威厳のある方であった。恐る恐るいくつかの質問をさせていただいた。実に気さくに応えていたことを覚えている。
http://www.chugainippoh.co.jp/NEWWEB/n-interviews/Nint/n-d050108.htm