11-01 『般舟三昧経』と慧遠
鳩摩羅什(344~413年)の到来を待っていた僧は他にもいた。慧遠(えおん 334~416年)である。慧遠は道安の弟子であった。慧遠は五胡十六国時代の混乱の時代、21歳で道安のもとで出家した。道安に随って各地を転々としたが、東晋(317~420年)の襄陽(じょうよう)にいたときに、前秦の苻堅(ふけん)が侵攻し、道安を長安に連れ去った。このとき、慧遠は師と別れて南下し、江西省の潯陽に至り、そこで廬山に入った。 |
鳩摩羅什(344~413年)の到来を待っていた僧は他にもいた。慧遠(えおん 334~416年)である。慧遠は道安の弟子であった。慧遠は五胡十六国時代の混乱の時代、21歳で道安のもとで出家した。道安に随って各地を転々としたが、東晋(317~420年)の襄陽(じょうよう)にいたときに、前秦の苻堅(ふけん)が侵攻し、道安を長安に連れ去った。このとき、慧遠は師と別れて南下し、江西省の潯陽に至り、そこで廬山に入った。 |