No.13 毛虫の知恵

No.13 毛虫の知恵

2006/4/14(金)


 桜は毛虫の好物のようである。消毒を毎年五回ほどしなければならない。花も終わって新芽が一斉にふきだした。今年も、毛虫との戦いが始まる。

 毛虫の卵は枝の先端に近いところに産み付けられる。卵が孵化すると、蜘蛛の巣が張ったようになる。蜘蛛の巣状になっているところを切除すると、毛虫の繁殖は抑えられる。しかし、仕事に追われたり、天気が不順だったりすると、知らぬ間に毛虫は枝全体に広がっている、ということもある。

 すずめが遊びに来ている。すずめも毛虫の幼虫が嫌いではないだろう。ところが卵は枝の先端に産みつけられている。すずめのような小さな鳥でも先端の細い枝には止まれない。毛虫もなかなか考えるものである。

 先日、薬局でいいものを見つけた。殺虫剤の入ったスプレー缶であるが、薬剤の飛距離が5mとうたっている。さっそく購入した。枝の切除と部分消毒を併用すれば、木全体の消毒は少なくてすむはずである。